CASE事例紹介

株式会社シロ

2020.03.19

ノウハウゼロからの新規業界挑戦を「顧問」の知見が成功に導く

株式会社シロ

2020.03.19

ノウハウゼロからの新規業界挑戦を「顧問」の知見が成功に導く

株式会社シロ様は、自然の素材にこだわったコスメティックブランド「SHIRO」を展開し、Jビューティを世界へ発信するブランドとして近年注目を浴びています。北海道砂川市で誕生した前身の株式会社ローレルは、もともと土産品などの製造を行っており、そこから数々の化粧品のOEM生産を受注するなど、着実に実績を積み重ねていました。2009年、自社ブランド「LAUREL」の運営に舵を切り、世界市場への進出に乗り出すなど、わずか10年の間に急成長を遂げたシロ様は、webや雑誌での露出も大幅に増え、業界からも熱い視線を集めています。

北海道砂川市で誕生したシロ様の目覚ましい飛躍のその裏には、成長を力強く後押しする「顧問」の存在がありました。

未体験の業界参入を確かなものにする外部知見の活用

創業の地、北海道砂川市。ブランドが生まれたこの地で運営するSHIRO 砂川本店に、「SHIRO CAFE」があります。自社工場の一角で営業していた店舗を移転し、こだわりの自然素材を、食でもこころゆくまで感じてほしいという、ブランドの想いを体現するカフェとして2015年に営業を開始しました。

オープンにあたって実務を担ったのが、株式会社シロ、マーケティング部係長の武田浩平様でした。武田様はSHIRO CAFEのコンセプトを次のように説明します。

「世界の誰もが知っているブランドの中には、創業地に旗艦店をオープンし、そのブランドが描きだす世界観に共感したファンが、創業地に構える店舗を訪れるというストーリーがあります。そこでSHIROは、ブランドを愛してくださるファンの皆さまに集まっていただけるカフェを作りたいという想いのもと、プロジェクトをスタートさせました」

シロ様の創業地である砂川市は、人口17,000人という小さな都市です。シロ様には、創業の地にブランドを体現するショップを作り、メッセージを世界に発信したいという強い想いがありましたが、カフェ運営のノウハウは一切持っていませんでした。そのため、シロ様が飲食業界へ参入するという試みには、「知見のある人材によるアドバイスが必要だった」と武田さんは振り返ります。

当時のシロ様は、事業が大きく成長し始める段階にありました。2020年現在、過去4年間の売り上げはほぼ3倍に拡大し、すでに店舗を展開しているロンドンやニューヨークのほか、さらに海外への進出を積極的に進める方針です。

シロ様は“自分たち自身で挑戦していくこと”を大切にしていますが、カフェのオープンにあたっては、今までに経験のない課題が多くありました。特に専門性を必要とする食品衛生管理人材においては経験が必要とされ、自社スタッフがトライアンドエラーを繰り返して成長していくという考え方は通用しないという現実に直面しました。そこで、このような自社だけで解決できない課題には、外部リソースを有効活用して取り組むという風に発想を転換。そのとき、シロ様が選択したソリューションが、パソナ顧問ネットワークだったのです。

 

「採用」に捉われず、事業拡大を実現するソリューションが「顧問」

些細なことでも“自分事”として課題解決に力を貸してもらえたと振り返る武田様

顧問としてカフェのオープンに携わったのは、パソナ顧問ネットワークの登録顧問、堀越和彦さん。都内の大手百貨店で飲食フロアの担当を長く経験した、食品衛生分野のプロフェッショナルです。堀越さんはシロ様のプロジェクトの特徴を次のように振り返ります。

「コスメティックブランドが新たに飲食業に参画するというこのケースでは、企業の持つ想いを最大限に表現する上で、課題が多くあったといえます。何よりメイン事業であるコスメティックブランド「SHIRO」のブランディングに基づいたカフェをつくるという大きなミッションがありましたので、このミッションの達成を強く意識して、アドバイスをさせていただきました」

飲食店をオープンするにあたっては、食品衛生についての取り組みは重要な課題であり、定められた規制をクリアすることはもちろん、店舗規模に基づく必要機材の手配など、高度な知見を用いての計画は絶対的に必要なものです。同時に、店舗が企業の目指すブランドイメージを十分に体現しているかどうかという要素も大きく、飲食業界のセオリーとブランディングとの両立が求められます。

顧問だからこそ指摘できた、食品衛生の裏に潜む危険性

豊富な経験に裏打ちされたノウハウを「惜しみなく提供すること」に徹した堀越さん

オープンするまでの間、顧問の堀越さんは定期的に砂川本店へ赴き、徹底的に打ち合わせを重ねました。

「規制に抵触してはいけないのは大前提です。大切なのは運用面。どのように食品衛生環境を維持し、継続させるか。例えば、使う時以外は常時冷蔵庫で保管される牛乳が、もしキッチンに1時間放置されていたとしたらどうでしょうか? 家庭ではそんなに気にしない、という方もいらっしゃるのかもしれませんが、飲食店ではそうはいきません。季節やキッチンの温度、時間帯など様々な要因によって、思わぬトラブルにつながる可能性があります。たった一本の牛乳が会社のブランドを大きく毀損する要因になるかもしれないのです」と堀越さんは指摘し、さらにこう続けます。

「企業経営において、経営者のみなさんが必ず気にするのは、当然のことながら売上です。その次に人事労務面。従業員の就労環境は確かに大切。現実問題として、食品衛生はそれらよりも後回しになってしまいがちなのです。しかし、ひとたび食中毒が起きてしまえば、ブランドは大きく傷つきます。イメージが重視されるコスメティックブランドが、その世界観を伝えるためにカフェをオープンしたのにもかかわらず、それが結果としてブランドイメージを損ねることになってしまっては本末転倒です。飲食店の運営には、人的ミスや食品事故への危惧が伴うもの。これらのリスクが常に存在することを強く皆さんに理解していただき、店舗運営にあたっていただけるよう働きかけることに力を尽くしました」

堀越さんのサポートはこのように、準備段階のみならず、オープンした後も、大きな役割を果たしました。

武田様はオープンの時期を振り返り、「堀越さんは非常によく現場を理解してくださっており、こちらの課題を自分事と受け止めて動いてくださったと感じています。社内でも“抜群の人選“だったと話しています。食品衛生についてだけでなく、店舗で販売している出汁や味噌、醤油などの製品一つひとつにも目を配り、賞味期限が近付いているものを知らせてくださるなど、専門家ならではの視野や守備範囲の広さには本当に驚きました。カフェを通じてブランドの想いを表現するという目的を理解してくださった上で、ブレることなく私たちと向き合ってくださる姿勢は、本当に心強いものでした」と堀越さんへの厚い信頼を語ってくれました。

顧問導入を決めた決定的な理由は二つありました

オープン当初の思い出話にも事欠かない様子にお二人の信頼関係が伺えます

「砂川本店では、HACCP(ハサップ)を衛生管理の一つの目安として採用しています。オープン当初から堀越さんが用意してくださったチェックシートで、店舗内の衛生管理を日々行っています。弊社のブランディングにおいて、HACCP 基準とは異なる運用を選択している部分がありますが、堀越さんは当初から、このことによって発生する注意点について、繰り返し私たちに伝えてくださっています。カフェの安全な運営を守るための一貫した姿勢が、私たちの安心につながっています」

当然のことながら、現状の運用でも安全基準上、一切問題はありません。しかし、衛生管理の目標値をお客様に示すという、堀越さんの責任感に満ちた姿勢が、シロ様の信頼を育んだ何よりの理由だと言えます。シロ様はその後、東京・自由が丘にも2店舗目となるカフェをオープンしますが、その際にも再び堀越さんが顧問として携わったのも、その信頼の現れと言えるでしょう。

この経験を踏まえて堀越さんは、顧問の役割を次のように語ります。

「どの企業も、それぞれ事業を行う目的があります。飲食店専業であればそのように。シロ様の場合には、ブランドの想いをカフェで体現するという明確な目的があったので、そのための最適な手段が必要でした。HACCP はあくまでも基準として取り入れているので、全てをクリアする必要はありません。ですから、そういった基準の意味を理解した上で、高い食品衛生を担保するにはどうすればよいかを考え、その意識を全体に浸透させていく。これも私たち顧問の役割です」

シロ様はプロジェクト開始に際して、コンサルティングシステム、もしくはパソナ顧問ネットワークどちらかを導入することを検討していたと言いますが、そこで後者を選択したのには「二つの理由があった」と武田様は明かします。

「一つは、案件を依頼した後、マッチングまでのスビード感が非常に速く、プロジェクトをスムーズに進行できそうだと感じたこと。もう一つは、マッチングの精度が非常に高く、私たちのイメージに寄り添ったご提案をしてくださったことでした」

シロ様の飲食業界参入の事例は、企業と顧問双方の想いがかけあわさることで、圧倒的な相乗効果をもたらすということを物語っています。シロ様では現在、食品衛生分野以外でも、物流、営業支援、工場の品質管理、海外進出など様々な分野で顧問を活用しています。適切なタイミングで外部知見を有効に取り入れることで、短期間で大きな成長を実現させてきました。導入を検討する企業の状況とそのニーズを理解して、豊富なデータベースの中から最適な顧問を紹介するという提案力も、パソナ顧問ネットワークならではの強みなのです。

原田 彩花

担当営業から

シロ様では、堀越さんの案件のほかにも様々な事業領域でサービスをご利用いただいており、1ヶ月から2年以上など、案件に合わせてフレキシブルにサポート期間を設定し、様々な場面で顧問を活用していただいています。適切なタイミングに最適な外部人材を活用することで、事業スピードを加速させることができる、サービス活用のメリットをよく実感していただけていると思います。

会社概要

会社名:株式会社シロ
資本金:1億円
代表取締役:今井浩恵
設立年月日:1989年10月23日
所在地:東京都港区


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